小倉北区を自転車で散策するなら、ぜひ歴史的名所を巡ってください。松本清張、森鴎外をはじめ、杉田久女、 橋本多佳子などの俳人も多く移り住んだ小倉には、今なお巨匠達の足跡をたどる事の出来る名所があります。 小倉城周辺は四季を通して美しく、自転車を降りて散策するのも心地良いですし、サイクリングに疲れたら自転車を返却して カフェでお茶を楽しむというのもお奨めです。
関門海峡に面した小倉は、陸海の交通の要衝として、古くから砦や城が構えられた地でした。この地を抑えるために繰りひろげられた、多くの豪族たちの攻防の歴史も残っています。
街の中心を流れる紫川には、海の橋、火の橋、木の橋、鉄の橋などそれぞれデザインの異なる10本の橋が架かり、どれも個性的で美しいのが特徴です。歩道は自転車を降りて押し、自転車専用レーンのある場所では安全に走行しましょう。
小倉城周辺を散策したら、ぜひ松本清張記念館にもお立ちよりください。北九州市出身の作家・松本清張の生涯と業績にかかわる展示を行う文学館で、生涯をまとめた年譜、700冊に及ぶ著書の並ぶコーナーや東京都杉並区にある自宅の書斎、応接室、約3万点の
資料を収納した書庫を再現した展示室があり、清張の息づかいを感じることができます。
「松本清張記念館」ホームページはこちら
小倉北区周辺のポタリングでは「旦過(たんが)市場」もおすすめです。豊前や関門らの山の幸、海の幸が集まる市場で、「北九州の台所」とも言われています。クエスト前に駐輪場があるので、ちょっと自転車をとめて北九州市の美味しいモノを探しに行ってみましょう。商店街の中でお食事をする場合は地元の大学生達が開いている「大學堂」がおすすめ。白ご飯だけの「大學丼」を購入して市場内で好きな具をのせていきましょう。どんぶりに自由にもりつけて自分が食べたい具がそろったら大學堂で召し上がることができます。市場内には小倉名物「ぬかみそ炊き」をはじめとして、旬の食材を使った様々な総菜が揃っているので、買い過ぎ・食べ過ぎにはくれぐれもご用心!
明治32年、軍医部長として小倉に赴任した森鴎外が鍛治町に住んでいた頃の住居が今も残っています。この旧居には森鴎外遺言書など若干の資料が展示してあります。文学ファンならずとも、小倉の街中にポツンと建つ、昔ながらの日本家屋に一歩足を踏み入れると、落ち着いた佇まいに心癒されること間違いなしです。
小倉歴史散策は、気ままに自転車散歩を楽しめるのが魅力のコースです。サイクリングにちょっと疲れて来たら、気に入ったお店でお茶をゆったり楽しんだり、公共交通機関で戻ると便利ですよ。