紫川は北九州市小倉南区と北区を流れる河川。のんびりとした川沿いの道を自転車で南下していけば、山田緑地や菅生の滝、平尾台といった、北九州の美しい自然を感じられます。サイクルツアー北九州の最難所でもある平尾台の上り坂を登りきれば、九州随一のカルスト台地が目の前に広がり、広陵とした景色を眺められます。平尾台自然の里に立ち寄ったり、鍾乳洞をめぐったり、美味しいスイーツ屋さん、それに地鶏など。平尾台にしかない美味しいモノも沢山ありますよ。
小倉北区・勝山公園をスタートして紫川沿いに南区へ下るこのコースでは、小川のせせらぎや水鳥たちの姿、川沿いのみずみずしい植物達をながめながらサイクリングを楽しめる、自然がいっぱいのコース。車の通りが少なく、どこまでも気ままにこいでいけそうな、のんびりとした道のりを楽しむことができます。
のんびりとした紫川沿いの道から平尾台方面へと進んでいくと、やがて長く険しい上り坂の始まりです。地元、小倉競輪の選手も練習コースとして走る厳しい上り坂で「サイクルツアー北九州2013」ではコースに追加され、たくさんの選手がここで脱落しました。長い上り坂を登りきれば九州随一のカルスト台地が目前に広がります。
天然記念物・国定公園・県立自然公園に指定されている「平尾台」は海抜350~600mの台地に形成された半裸出のカルスト台地。約3億年前、海底に堆積した珊瑚礁がプレート移動によって長い時間をかけて今の位置まで移動したこの地の景色を眺めていると、つかの間、悠久の時の流れに畏怖の念を覚えます。平尾台は石灰岩が溶食されてできた独特の地形と、地上にある溶け残った石灰岩ピナクルが特徴で、ピナクルの合間の小径を走れば、日本に居ることを忘れてしまう雄大な景色を堪能できるでしょう。
平尾台では、地上のピナクルだけでなく、地下の鍾乳洞にも足を運んでみては如何でしょうか。ケイビングの舞台となる「石灰洞(鍾乳洞)」が広がる平尾台の地下世界は、日常を忘れさせる、ちょっと神秘的な空間です。日本では珍しい竪穴入口の鍾乳洞「牡鹿洞」や、全長が2km以上あり、平尾台では最も深い「目白洞」。国の天然記念物にも指定され、平尾台で最も有名な「千仏鍾乳洞」の3つの鍾乳洞があり、一部が観光化されています。